最澄が開いたとされる天台宗や法然が開祖とされる浄土宗など、仏教という枠組みの中でも、その宗派により葬儀の作法も若干異なる部分が見受けられます。
宗派により葬儀の作法も微妙に異なる
日本で行われている葬儀の約9割が仏式葬儀といわれていますが、その仏式の中でも、真言宗、真宗、浄土真宗など、その宗派によって葬儀の作法や手順が多少異なっています。概ね「通夜」「葬儀」「告別式」「火葬」と続くのは共通化していますが、その焼香回数や線香の本数などでは違いがあります。
宗派別の焼香回数と線香の本数
宗派 |
焼香の回数 |
線香の本数 |
天台宗 |
1回または3回 (とくに定めはありません) |
3本立てます |
真言宗 |
3回 (額にいただきます) |
3本立てます |
浄土宗 |
とくに定めはありません |
1本立てます |
浄土真宗 |
1回 |
1本を折って寝かせる |
真宗 |
2回 |
1本を折って寝かせる |
臨済宗 |
1回 |
1本立てます |
曹洞宗 |
2回 (1回目は額にいただき、2回目はいただかず) |
1本立てます |
日蓮宗 |
1回または3回 |
1本立てます |
※同一宗派でも寺院により葬儀作法が異なることがありますので、詳細は各寺院にお問い合わせください