葬儀は無駄だと思ったら?故人の冥福を祈るだけの葬儀とは?

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祖父母、両親、旦那の両親、両親の兄弟など、お葬式は数えだすときりがありません。じゃあ、葬儀やめますかとはいかないものです。故人が浮かばれませんからね。ですが、故人の冥福に特化できる合理的な葬儀があります。

一般葬には無駄が多い?
毎回何百人という参列者、遺族の中には、葬儀のあとで体調を崩してしまう人もいるようです。本来、葬儀の目的は、故人がなくなった後の、遺族の虚栄心を満たすことではなく、無事故人を天国へ送り出すことですよね。
大きな葬儀の場合、同じ敷地内に火葬場があるにもかかわらず、霊きゅう車を使って運ぶこともあるようです。葬儀って、浪費だし、時間も無駄じゃないの?そんな風に思うのも仕方ありません。
葬儀をやめてしまうのも1つです。遺体安置場から、火葬場へ遺体を運び、そこで火葬だけをしてもらう直葬ですね。ですが、それではあまりにも故人に対して、何か申し訳なさを感じると思う方もおられるでしょう。そのためにエンディングノートがあるのですが。
故人の中には、残された遺族に負担をかけないよう、直葬をのぞむ方もいますから。そうではない場合、やはり故人の冥福は祈りたいものです。何が無駄なんでしょうね。

中身だけを充実させ葬儀の無駄を省こう
一般葬における無駄をピックアップしてみます。

・大きな会場と、大人数の参列者
→故人はもういないのだから、生前から故人がこの人だけは呼んでほしいという人以外には、通知する必要はありませんよね。そうなると、家族葬になりますので、公営斎場であれ、民営斎場であれ、大きな会場はいらないことに。

・あんなに沢山のお花はいるの?
→会場入り口から、会場のいろいろな所に、生花が飾られています。故人の周囲には、やはりお花があったほうが故人も喜ぶでしょう。ですが、遺族の見栄のためにお花を飾り、その花は一夜限りで処分されるのですから、それよりも故人の周りに、故人が生前好きだった花を飾るのはいかがでしょうか。
お葬式の無駄はほかにもあります。納骨方法を見直すだけで、お墓さえ無駄になると思えるのが不思議です。

納骨方法は多種多様~お墓はもういらない時代
日本は仏教徒が多いので、お葬式でも僧侶に読経をあげてもらい、戒名をもらい、お墓に眠らせるのが常になっています。ですが、今は納骨方法として、お墓の下に眠らせるのではなく、宗教を超えた、自然に人間の骨をかえす納骨方法が人気になりつつあります。

・宇宙葬:最終的にはオゾン層圏内で、遺骨は燃焼します。ですがそれまでの間、地球を何周かすることになります。

・樹木葬:国がさだめた区画で、木を納骨するたびに植えたりします。まさに自然にかえる納骨方法です。

・モンブラン葬:日本では、富士山に散骨などは認められていないのですが、フランスのモンブラン山に、ヘリコプターで散骨する納骨方法を、代行している会社があります。同行ならそれだけコストはかかるものの、人智を超えた大自然の中にかえる気持ちになります。

・海洋葬:海に散骨する方法です。山にかえるか、海にかえるのかは好みの問題だともいえます。

・音楽葬:故人が生前好きだった、音楽を10曲ほど選択し、最初から最期まで流して、故人を見送る形をとります。大手葬儀社では、生演奏のサービスもありますよ。
など
これらの納骨方法にすれば、お墓がいらなくなります。結果、葬儀の時の僧侶の読経もいらなくなりますね。そうなると、大きな公営斎場でなくても、故人の移動さえお願いできる業者にたのみ、好きな花、好きな音楽、好きな納骨方法で、レンタルスペースで葬儀をすれば、故人の冥福だけは、参加した人だけで十分見送ることができます。

無駄な部分をはぶいた故人のための葬儀を
葬儀は、家の権力を象徴するような無駄な部分も多く、現代人は敬虔な仏教徒ではないこともあり、これからますます合理的な葬儀、納骨方法がとりいれられる時代になるでしょう。
故人のための葬儀、納骨方法を取り入れるためにも、故人の生前にエンディングノートで希望を書いておいてもらいましょう。

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