エンディングプランって何?計画すれば安心って本当?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

エンディングプランは自分の死にかかわる色々なことを、元気な間に計画しておくことです。その計画を書いたものをエンディングノートとも言いますよね。今回はエンディングプランについてお伝えしていきます。

 

医療や介護についてのエンディングプラン

人は寿命をまっとうするまで、元気でいれる保証はありません。自分の力で立ち、生活できて最後まで寿命をまっとうできる生き方が出来ている場合の寿命を、健康寿命と言います。それに対して、寿命は、介護を受けながらだったり、延命治療を受けながらだったりというなんとか生きている状態もふくまれます。出来れば誰しも健康なまま寿命をまっとうしたいですが、もしも介護や延命治療が必要になった時、家族にとっても自分にとっても、本人の意見が分かっていたほうが進めやすいものですよね。そのためにも、もしも脳死状態になった場合、延命治療を受けながらでも生き続けるのか、それとも延命治療は辛いので受けないなど、生前の意思表示をしておくのがエンディングプランです。介護の場合、自宅で介護を受けたいのか、施設での介護を受けたいのかなどをあらかじめ決めておくことで、自分の意思が反映されます。例えば、認知症になってしまった場合などは自分の意思で決めることが難しくなるからです。臓器提供の意思表示などもありますね。

葬儀にかかわるエンディングプラン

例えば、自分の子供達がクリスチャンとして洗礼を受けたとします。ですが自分は仏教徒のままです。もしも自分がこの世からいなくなったとき、子供達の宗教でお葬式を挙げてもらいたくない場合、エンディングプランを作っておくことが必要です。また、供養の仕方も、お墓だと大変だから、納骨堂へ納骨してくれればいい、散骨がいいなど自分の意思表示をしておくことが必要です。お葬式についても、コストを考えて、必要最小限でいいとか、逆に盛大に執り行ってほしい、家族葬でいい、お香典はいらないなど決めておくことができます。お葬式には誰を呼ぶのかまで、詳しく書いておけば、遺族も連絡しやすいのではないでしょうか。このようにエンディングプランは納得のいく葬儀をつくりあげることができます。

財産やお墓も?

ドラマでは、遺族たちの遺産相続争いが繰り広げられたりします。財産に関しても、エンディングプランを使えば、故人の意思を反映した相続ができます。お墓についてもそうです。例えば、お嫁さんであるAさん。夫の家族とどうしても馬が合わずにいたそうです。それに輪をかけて夫の浮気。子供達がいたから離婚しなかったものの、夫と一緒のお墓には入りたくないという願望が出てきました。このようなケースでも、エンディングプランを使えば、故人の意思が反映されます。また、一人暮らしの方の場合、財産の場所、通帳番号など、相続したい人向けに個別に記録しておけば、相続が円滑に進みます。

自分の納得いく人生の最期のために

以心伝心という言葉があります。家族であれば、生活していくうえで相手の考えていることはある程度は理解できます。ですが介護、医療、葬儀、財産、お墓などについては、はっきりと意思表示をしてもらわないと分からずじまいな面があります。その結果、本人の希望に沿えない進め方になることもありますので、ぜひエンディングプランを活用してみてくださいね。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。