癌で余命一か月と宣告されてしまった場合に家族がすべきこと

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癌を患っていた場合で、ある日の検診で主治医から余命一ヶ月と宣告されてしまった場合、冷静でいられるでしょうか。癌で余命一ヶ月と宣告された場合に、家族がすべきことについてお伝えします。

まずは死を受け入れる
ご本人は癌で何度も抗がん剤治療や緩和治療をしてきたので、ある程度死を予測や覚悟することは出来ていたはずです。ですが、本当にあと一ヶ月しか余命がないとなれば、冷静でいられる人は少ないのではないでしょうか。癌で余命を宣告された方は死を受け入れることをしなければいけません。
それは家族も同じです。精神科医のエリザベス・キューブラー=ロスによると、死を受け入れるためには段階を踏む必要があるそうです。

1. 否認:私は死ぬはずがない
2. 怒り:どうして私だけが死ななければいけないのか
3. 取引:神様どうか、死なせないでください
4. 抑うつ:何もしたくない、どうでもいい
5. 受容

もし、余命1年だとすれば、段階を経て受容に至れるのかも知れません。ですが、ご本人は癌と宣告されてから、余命宣告を受けるまでの間、ずっと死と向き合ってこられたので、ある程度受容されている方もいるかも知れませんが、余命一ヶ月で受容するのは難しいですよね。家族はなおさらです。
お一人様の場合は、余命宣告を受ける人が多いようですが、家族がいる場合は、本人に知らせない場合も多く、その分家族が死を受け入れることをしていかなければいけません。家族が受容しなければ、それはご本人にも伝わるので、もしもご本人が受容の段階にまでおられた場合は悲しい気持ちになるのではないでしょうか。
 

お通夜や葬儀の準備が待っている
癌で余命一ヶ月の場合、お通夜や葬儀の準備もしていかなければいけませんね。今、葬儀はいろいろなタイプのプランが各葬儀社で準備されています。

・一般葬:お通夜と葬儀そして火葬をし、弔問客は100名くらい

・一日葬:お通夜を省略し、葬式と火葬だけですますタイプ

・家族葬:遺族、親族、親しかった知人だけを呼ぶ葬式。30~50名で設定されている。

・密葬:家族葬だけを先にすませ、一般弔問客は、ホテルやホールなどの別の場所でお別れの会を実施し、故人を悼む。

・直葬:火葬だけで葬式を終えるものです。

・自宅葬:ご自宅でお通夜や葬式をするものです。
納骨方法も様々な形が出てきました。仏壇を準備し、お墓をつくり、戒名をつくり、僧侶に読経をあげてもらうだけではありません。海山に散骨する自然葬、納骨堂へ仏壇ごと管理をお願いする方法、永代供養、納骨の一部をアクセサリーにするなど、シンプルなものまであります。例えば、アクセサリーにする場合などは、いくら親密な関係だといえども、本人に確認をしておきたいですよね。

元気な時から葬儀や納骨について決めておくのがベター
余命一ヶ月になったてから、突然納骨方法を確認すれば、きっとご本人はもうすぐ死ぬんだなと悟られるでしょうし、悲しいですよね。
そうではなく、元気な時から自らエンディングノートで納骨方法や葬儀形態を書いて置き、呼んでほしい人や、連絡が必要な所などをまとめておけば、癌で余命一ヶ月となっても家族も慌てずにすむのではないでしょうか。
 

エチケットとして生前から死の準備をしておこう
遺族からいろいろ言われて、生前からエンディングノートを書かされることほど、辛いものはありません。おじいちゃん、おばあちゃんにエンディングノートを書いてもらおうとされているご自身の世代から、死を迎える際のエチケットとして、エンディングノートを書いておく習慣づけをしておくことをおすすめします。

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