孤独死したら?葬儀はしてもらえるの?

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内閣府によると、2015年地点で65歳以上の高齢者は26.7%だそうです。孤独死する高齢者も多く、社会問題にもなり、他人事でない時代に入っています。ところで、孤独死をしたら葬儀はどうなるのでしょうか。孤独死にかかわる葬儀についてお伝えします。

孤独死した場合の葬儀は?
孤独死とは、誰にも看取られず、死んでもすぐに発見されない死に方です。人が死ぬとその瞬間から腐敗がはじまり、死後2日くらいから腐敗はさらに進み、ウジ、ゴキブリ、ハエなどの害虫も発生します。臭いは死後2週間くらいになれば、すごい異臭でご近所の人が気付ほどのようです。
孤独死だったとしても、その人に親族がいるのか、全く身寄りがないのかによって変化します。親戚がいる場合であれば、遺体は親族に引き渡されるので、親族がお通夜、葬儀や火葬をすることになります。
また、孤独死をした場合で腐敗が進んでしまった場合の、賃貸住宅の修理費なども親族が負担しなければいけませんので、1人暮らしの親族がいる場合、孤独死を防ぐ対策をとっておく必要があります。
 

親族は遺体を拒絶することが出来る?
孤独死した人と親戚関係にあった場合で、孤独死の連絡を受けた場合でも拒絶することも出来るのでしょうか?いいえ、火葬だけは親族がしなければいけないようです。その後の納骨については、火葬場におまかせすると意思表示すれば、火葬場が引き継ぐことになります。
全く身寄りがない孤独死もあります。その場合は、孤独死した遺体は自治体に火葬もゆだねられることになります。身寄りがない場合、葬儀やお通夜は実施されません。火葬後の骨も自治体が管理します。ですが、5年を経過すれば無縁仏として、無縁塚に埋葬されるようです。無縁塚に埋葬されてしまった場合は、後で親族が遺骨を探しに来たとしても、どこにあるのかさえ分からなります。

孤独死の知らせを受けた場合
親族が孤独死の知らせを受けた場合、火葬をしなければいけないとお伝えしました。故人にその親族以外、身寄りがなければ相続人になることもあります。その場合は故人の遺産の一部を火葬代として使うことが出来ます。
格安の葬儀社に頼めば、葬儀なし、お通夜なし、火葬のみで20万くらいで火葬をしてもらうことが出来るので、まずは葬儀社にご相談されることをおすすめします。

孤独死は両方の問題?
孤独死は、孤独死する側、される側の両方の問題でもあります。無縁仏となる可能性のある孤独死は何としても阻止すべく、国や地域で対策をとる必要があるでしょう。そうではなく、親戚がいる場合の孤独死については両方の立場があります。迷惑をかけたくないから音信普通にしてしまう孤独死をする側と孤独死の通知を受ける親族側。良かれと思って、1人で死ぬことを選択、いざ孤独死をしてしまうと、腐敗などによる建物の修理や損害賠償など、親族に余計に迷惑がかかります。
火葬や葬儀代だけはエンディングノートに残しておき、余命宣告などを受けたり、生活に支障が出そうな気配を感じたりした場合は、辛いかも知れませんが、自治体または親族に連絡し、葬儀のための事前連絡をすべきではないでしょうか。

義務化することも必要
核家族化が進み、結婚していても相手に先立たれ、子供に迷惑をかけたくないとのことから、孤独死をしてしまう人もいます。孤独死は死なれた側に迷惑がかかることもあるということで、孤独に死ぬと分かっていれば、地域の自治体などに自ら連絡する義務をつくることも対策として考えられないでしょうか。義務なので、連絡する側も億劫になることなく連絡を取れるはずだと思うのですがいかがでしょうか。

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