余命半年と宣告されたら?癌と向き合うポイントご紹介

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家族が余命半年で、癌が病名だったとします。癌は余命宣告をされても、余命の倍以上生きられる人もいます。しかし、余命よりも短命でこの世を去る方もおられます。家族として癌と向き合う方法をお伝えします。

余命半年の癌の症状は?
癌という病気は、癌細胞が若いほど早く増殖するといわれていますね。よくある誤解は、癌細胞そのものは毒素を出したりすることはないそうです。癌細胞が血管の近くに大きくできてしまうことで、周囲の細胞が栄養不足になったり、呼吸困難になったり、内蔵の機能が落ちたりバランスが崩れたりすることで、死に至るといわれています。つまり、癌細胞そのもので死ぬわけではないんですね。
癌で命を失う人のばあい、余命半年といわれたあと、数か月はいつもと変わらない生活ができるようです。ポイントは、余命宣告直後に、行きたい旅行などに連れていってあげることです。多少はしんどいでしょうが、出かけることはできるそうです。
だんだん症状が進み、余命が近づいてくると、食欲がなくなるそうです。癌患者のばあいで、食欲がなくなった時は要注意です。ほとんどの方が、1~数か月後にこの世を去るようです。
トイレについては、歩ける間はトイレに自分で行くことができますが、症状が進むとベッド近くにオマルなどの簡易トイレを置くこともあるそうです。さらに症状が進むとおしめとなります。
癌で怖いと一般的にいわれているのは、痛みではないでしょうか。痛みはモルヒネなどで緩和するので、あまり痛くないまたは、ほとんど痛みを感じないそうです。ただ、アレルギーなどでモルヒネを投与しても、吐き気などが止まらず、投与をストップしなければいけなくなると、恐ろしい痛みに耐えかねてしまう方もおられます。家族が痛いというのを聞くことが一番辛いのではないでしょうか。ある女性のご家族は、胃がんだったそうです。
痛い痛いと叫ぶ毎日が続いたそうです。末期になりモルヒネをうった日に、痛くないことがこんなにうれしいとはと感動されていたそうです。癌患者本人にとって、一番取り除いてほしいのは、痛みであることは間違いなさそうです。

癌患者本人は自分の余命が半年だと知っている?
家族が癌患者に癌であることを隠したとしても、痛みや意識がもうろうとするなどから、癌の状況はよくないことは分かるようです。しかし、余命が半年であることなどは推測できないので、そこはあくまでも明るく接することで、余命を感じさせない態度でいつも通りに接することで、本人も安心するという意見が多いようです。
家族にすれば、癌をわずらう家族を目にしたとき、可愛そうだと思い、どうして半年の余命宣告なんてされてしまったのだろうと嘆きたくなります。
しかし、癌をわずらっている本人が一番つらいのです。自分だけが痛いからなどという理由よりも、家族が可愛そうだと嘆くことで、自分がいつのまにか阻害されてしまっている気分になってくるからです。特別視扱いされることは、家族の願望であり本人が願っているとは限らないからです。欲しい物はすべて買ってあげるといわれるのは嬉しいでしょうが。
特に女性のばあい、抗がん剤治療で毛が抜けてしまったときは、外見的にかなり自信を失っています。哀れな目でみられると、さらに自分が家族に迷惑をかけてしまっている、家族を疲れさせていると不安になり、余命を縮めてしまうことにつながります。
市川海老蔵さんの妻の真央さんは、お子さんが心配してお母さんにしてあげたことに対して、「ありがとう
と。そうすると幼稚園の長女さんが、「ありがとう、愛してるよ、だよ。」と少し付け加えが足りなかったという内容がブログに書かれていました。何もかもしてもらわなければならなくなった、癌患者にとって、ありがとう=ごめんねの意味合いもあります。
この娘さんが真央さんに伝えた言葉は癌患者にとって深い意味があります。たったこれだけのことですが、患者は能動的になれるからです。ここまではいかなくとも、家族はできるだけ自然にいつも通り接することさえ心がければ、癌患者が孤立した気分になることは避けられるのではないでしょうか。ちなみに娘さんによる「ありがとう、愛してる。」は、パパ(海老蔵さん)から伝授されたそうです。

あまりにも辛くて正常心で癌患者に向き合えない場合
家族が余命半年と知ったばあいでしかも、病名が癌なら、家族はふとした瞬間などにとてつもなく悲しくなることもあるでしょう。それが続くと、このまま余命を閉じてしまう癌患者に接することすら辛くなることもあるようです。
そのばあい、少し大げさかもしれませんが、余命宣告をうけた日に、すでに天国へ行ってしまったと想定するのはいかがでしょうか。そして、今目の前にいる癌をわずらっている家族は、まるでかぐや姫のように、天国からの使いでほんの少しの間の時間だけ、地上にいることを許されていると想定するのです。
すでにもうこの世にはいないと思うことで、命が削られていくという不安からは逃れられるのではないでしょうか。一度亡くなると、もうこの世には戻ってこられないので後悔がないようにと、癌をわずらう家族の希望や願望を察知できる余裕も生まれるかも知れませんね。これは単なる一例ですが、ご自身で工夫し、少しでも笑顔になれる時間を多くしていくことがポイントです。
 

癌という余命宣告は死を意識する機会
余命宣告をされるということは、突然死などにくらべ、家族が死を意識する時間が長いことになります。それをプラスにとり、今生きている、癌をわずらう家族が今日も生きていてくれていることに感謝し、喜びをみいだせれば悲しくはなくなるはずです。

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