病気で余命わずかと知った時どうする?気持ちを整理するコツ

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病気は誰しも発症する可能性があります。もしも病気で余命が分かった時、どうしますか?悲嘆にあけくれる日々を過ごす中で、大事なのは気持ちを整理することです。病気で余命が宣告された時のおすすめ対処法をご紹介します。

 

余命宣告を受けた時の感情は?

余命が限定されてしまう病気の代表的なものは癌です。アメリカの精神科医のロス氏によると癌で余命数か月だと宣告されてしまった場合、一般的に5つの段階で気持ちが変化していくそうです。

  • 第一段階:否認:自分が死ぬはずがない
  • 第二段階:怒り:どうして自分だけが死ななくてはいけないのか
  • 第三段階:取引:病気を受け入れるかわりに●●しようなど、病気を受け入れるかわりに、何かをすること
  • 第四段階:抑うつ:取引をして満足するはずなのに、死への恐怖が逃れられないため抑うつ状態になる
  • 第五段階:余命の受容:何をしても余命は限られているので、自分の肉体がこの世から消えることを受け入れる時期

→哲学者プラトンによりますと、肉体は消えてなくなるものの、精神はいつまでもこの世の存在すると説いています。

最終目的は余命宣告に対する死を受け入れることになっています。ですが、子供が余命宣告を受けた場合、怒り、悲しみ、抑うつの段階でストップしてしまうこともありますし、大人でも病気や余命と向き合わないと、否認や怒りだけで死を迎えてしまうこともあります。では受け入れるためには、何からしていけばいいのでしょうか?

余命の受け入れとは生きる喜びを再確認すること

病気で余命を受け入れることは、対象が3つに分かれます。

  • 病気
  • 自分
  • 自分以外の他人

病気は自分の余命を減らす要素ですので、打ち克たなければいけません。1日でも長生き出来れば、それが1週間、1か月、3カ月、1年と長い期間の延命につながるからです。病気で余命があると言いましても、余命5年、10年の場合もあります。病気で余命を宣告されて生きるとは、病気を抱えながら1日でも長生きすることになります。そのために、自分の気持ちを整理していく必要があります。子供さんで余命宣告を受けた場合、家族の有難みや愛しさを改めて感じることでしょう。父母であれば、残された遺族が困らないように、余命期間にどうすればいいかも考えることになります。

理想は自分が死んでも変化がないこと

物質的な面では、自分が死亡したとしても、遺族の生活は何ら変化のないようにしておくことが、余命を受けた時にのぞまれることではないでしょうか。そのためには、エンディングノートを健康なうちに書いておくべきです。あるご夫婦のお話ですが、旦那様が一家の大黒柱でありかつ、財布をにぎっておられたそうです。奥様は毎月必要な生活費だけを、旦那様からもらっていたそうです。奥様は旦那様がもしも亡くなったなら、少しは心配していましたが、その後の財産状況を曖昧にされていたそうです。そして、旦那様が余命2ヶ月だと宣告されてしまいます。癌が進行していきますと、記憶もあいまいになることがあるそうです。旦那様は用意周到な人だったので、エンディングノートを元気な時期に作っておられたので、無事奥さんに財産を引き継ぐことが出来たそうです。さらに、旦那様は放射線治療などの延命治療をしないでほしいと、エンディングノートに記入されていたので、余命の期間をあえて延命することはせずに、意思を尊重し、QOL(生活の質)に重点を置いた、緩和ケアだけで見送ることが出来、遺族も本人も苦しい思いにならずにすんだそうです。

エンディングノートは2冊?

残された遺族が自分の死後困らないようにするためのエンディングノート、自分が病気と向き合い、気持ちを楽にしておくためのノートの2冊が必要ではないでしょうか。余命宣告を受ければ、瞬間ごとに不安との戦いになるからです。自分の気持ちを整理するためにも、遺族のためのエンディングノートとは別に、ノートを作られることをおすすめします。

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