葬儀に必要な6つの準備

葬儀に必要な6つの準備|逝去~葬儀の流れ・葬儀後に行うべきことも

家族など近い方が亡くなるということは、遺された家族にとって非常に大きな出来事です。しかし、葬儀を執り行う際にはさまざまな準備や手続きが必要であり、遺族は悲しみに暮れる間もなく行動せざるを得ません。亡くなってから葬儀までにやるべきことや、葬儀後に行うべきことを事前に整理しておくと、遺族の負担を減らすことができるでしょう。

当記事では、なるべく早い段階で葬儀のことを考えたい方に向けて、逝去から葬儀までの主な流れや、葬儀の前に完了させておきたい6つの準備について解説します。葬儀後に行うべきことも併せて確認し、葬儀に関する話し合いや葬儀社選びの参考にしてください。

逝去から葬儀までの主な流れ

逝去から葬儀までの主な流れ

まずは、逝去から葬儀までの一般的な流れについて、簡単に確認しておきましょう。

 

【逝去から葬儀までの主な流れ(仏式)】

STEP(1)

臨終・安置

亡くなったことが医師によって確認されたら、医師に「死亡診断書」を書いてもらいます。葬儀社を選んで連絡を取り、遺体に処置を行ってから自宅などの安置場所へ搬送します。

STEP(2)

葬儀社との打ち合わせ

喪主を決め、葬儀の内容や進め方などについて、葬儀社の担当者と打ち合わせを行います。

STEP(3)

役所への手続き

死亡届と火葬許可申請書を役所に提出します。葬儀社に依頼できる場合もあります。火葬場の手配も行いましょう。

STEP(4)

訃報の連絡

葬儀の日程が決まったら、親族や故人の関係者(職場・学校など)、友人などに訃報の連絡を行います。

STEP(5)

納棺

故人の身なりを整えて死に装束を着せ、棺の中に遺体を移します。

STEP(6)

通夜・告別式(葬儀)

納棺を終えた後に通夜を執り行います。通夜の翌日に告別式(葬儀)を行い、火葬することが一般的です。

 

このように、逝去から葬儀までの間にはさまざまな準備が必要であり、遺族は悲しみに暮れる間もなく動き回らなければなりません。なるべく早い段階で家族間の話し合いを進め、生前にできる準備を済ませておくとよいでしょう。

 

葬儀を執り行う前に済ませておくべき6つの準備

葬儀を執り行う前に済ませておくべき6つの準備

逝去から葬儀までの間に遺族が行うべきことは多数ありますが、ポイントを押さえて準備をしておくことで、葬儀までの流れをスムーズに進めることができます。遺された家族の負担をなるべく減らすためにも、やるべきことや決めておくべきことを確認しておきましょう。

 

【葬儀を行う前に済ませておきたい6つの準備】

(1)死亡診断書の発行・火葬許可証の受領

(2)葬儀社の選定

(3)喪主の決定

(4)葬儀形式・葬儀日程の決定

(5)親族や関係者への訃報連絡

(6)精進料理・茶菓子・飲み物などの手配

 

ここでは、上記の6つの準備について解説します。

 

(1)死亡診断書の発行・火葬許可証の受領

医師による死亡確認が終わったら、医師に「死亡診断書」を書いてもらいましょう。自宅など病院以外の場所で亡くなった場合は、かかりつけ医に連絡してください。自宅での突然死や事故による死亡などのケースでは、場合によっては医師や監察医による解剖などの結果を待ち、「死体検案書」を受け取ることになります。

 

死亡診断書や死亡検案書は、死亡届とセットになっています。必要事項を記入した上で故人の死亡地や本籍地、届出人の所在地の役所に提出してください。死亡届と同時に火葬許可申請書を提出し、火葬許可証を発行してもらいましょう。

 

なお、一度提出した死亡診断書(死亡届)は返却してもらえません。生命保険や遺族年金などの手続きで「死亡したことが確認できる書類」の提出が求められるため、提出前にコピーを複数部とっておくことをおすすめします。

 

 

(2)葬儀社の選定

逝去から葬儀社を決定するまでにかけられる時間は非常に短く、逝去後に急いで葬儀社を選ぶと失敗するおそれがあります。葬儀について事前に検討する際には、下記のポイントをふまえ、自分たちに合う葬儀社も併せて探しておきましょう。

 

【葬儀社を選ぶ際のポイント】

●   自分たちが執り行いたい葬儀の規模や演出・装飾などのイメージを固める

●   複数の葬儀社を回って葬儀プランを比較・検討する

●   見積もりをとり、提供されるサービスや設備を細かく確認する

●   業者の葬儀に対する考え方や、担当者の対応などもチェックしておく

●   葬儀会館の設備や構造、立地を確認し、利用しやすい場所を選ぶ

 

(3)喪主の決定

葬儀を執り行う際には、遺族の中から喪主を選ぶ必要があります。喪主の選び方は法律で決まっているわけではありませんが、慣習的な優先順位に基づいて遺族間で話し合った上で決定することが一般的です。

 

喪主になる方の優先順位として最も高いのが「故人の配偶者」であり、その次に「故人の長男(長子)」となります。故人の配偶者が存命でも、「高齢である」「病気である」などの理由がある場合は、故人の長男(長子)が喪主を務めることも珍しくありません。

 

また、長女の配偶者(故人の義理の息子)が喪主を務めるケースも多いでしょう。きょうだいの長幼にかかわらず、故人と同居していた子が喪主を務めるケースもあります。故人に配偶者や子どもがいない場合は、故人の父母やきょうだいが喪主を務めます。これらの一般的な優先順位をふまえた上で、家族の間でよく話し合っておきましょう。

 

(4)葬儀形式・葬儀日程の決定

葬儀社と喪主が決定したら、葬儀社との打ち合わせを通して葬儀の概要を決めていきます。故人の宗教・宗派をふまえた上で、自分たちに合った葬儀形式を選びましょう。

 

【主な葬儀の種類】

一般葬

遺族や親族だけでなく、故人の友人や関係先の方々など、さまざまな方に参列してもらう形式の葬儀です。

家族葬

遺族・親族や故人の親しい友人などを中心として、少人数で行われる葬儀です。葬儀の流れは一般葬と大きく変わりません。

一日葬

通夜を行わず、葬儀(告別式)と火葬を1日で執り行う形式です。

直葬(火葬式)

通夜・葬儀(告別式)を行わず、納棺した後にそのまま火葬を行う形式です。

 

また、葬儀の日程も葬儀社との打ち合わせで決まります。葬儀会館や火葬場の空き状況、僧侶などの宗教者のスケジュールも考慮した上で、葬儀日程を調整してください。

 

葬儀会社との話し合いで決めることは非常に多く、最も時間や手間がかかりやすい準備であることを押さえておきましょう。

 

 

(5)親族や関係者への訃報連絡

葬儀の場所や日程が決まったら、通夜や葬儀に参列してほしい親族や故人の友人・関係先の方々へ連絡します。

 

事前に葬儀の準備をしておく場合は、訃報連絡をする方の一覧を作成しておくとよいでしょう。「訃報の連絡のみをする方」「参列してほしい旨を伝える方」に分けてリストアップしておくと、スムーズに案内することができます。

 

 

(6)精進料理・茶菓子・飲み物などの手配

葬儀の形式や参列者の人数、規模などに応じて、通夜振る舞いや精進料理(精進落とし)といった食事の準備、控室などに用意する茶菓子・飲み物などの手配を行いましょう。

 

地域や宗派にもよりますが、火葬への参列者は精進落としにも呼ぶことが一般的です。会食に参加する人数を事前に把握した上で、不足がないよう食事の準備をしておきましょう。また、精進落としには僧侶などの宗教者も含まれます。宗教者が辞退した場合は「御車代」と併せて「御膳料」を渡すようにしてください。

 

 

葬儀後に行うべきことには何がある?

葬儀後に行うべきこと

逝去から葬儀までの間に行うべきことも多数ありますが、喪主や遺族が葬儀後に行うべきことも数多く存在します。

 

【喪主・遺族が葬儀後に行うべきこと】

●   通夜や葬儀の参列者名簿・香典・弔辞弔電の確認

●   通夜や葬儀にかかった費用の精算

●   お布施・献金などの謝礼の準備/宗教者への挨拶

●   通夜や葬儀の際にお世話になった方への挨拶

●   弔問客への対応・香典返しの準備

●   納骨や四十九日法要の準備

●   各種サービスの名義変更

●   生命保険金や遺族年金など、各種の請求手続き

●   故人の運転免許証やパスポートなどの返納手続き

●   故人のクレジットカードや携帯電話などの解約手続き

 

上記のように、葬儀が終わった後も喪主や遺族が行うべきことは豊富にあります。葬儀社などに事前に相談しておけば、葬儀の準備をスムーズに進められるだけでなく、葬儀後に行うべきことも慌てずに取り組めるでしょう。

 

 

まとめ

 

逝去から葬儀までの間に喪主や遺族が行うべきことは多数あり、葬儀後も葬儀会社とのやり取りや挨拶回り、法要の準備、各種の手続きなど行うべきことが山積みです。悲しみに暮れる間もなく動き回る必要があるため、なるべく早い時期に家族間の話し合いを行い、葬儀に関する準備を進めておきましょう。

 

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