医師の余命宣告は絶対的?納得いく治療を考える

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医師の中には、余命が少ししか残されていないのに、告げない医師もいます。医師を全面的に信頼したい患者に対して、医師の余命への捉え方などにふれながら、自分らしい最期を迎えられる指標をお伝えします。

医師の言うことはすべてではない
「余命3カ月ですね。」医師にそのように言われたとしましょう。医師が言うのですから、余命3カ月なんだと思いがちです。事実であることもありますが、そうでないこともあります。
・余命1年などと言えば、患者はセカンドオピニオンのために他の病院に移る
・本当は余命3カ月以上だが、もしも本当の余命よりも早く死亡すれば問題になる
・余命を短めに伝えておけば、長生きしたことで医師の評判がよくなる
このような利害のために、ウソをつく医者もいます。例えば、がん患者の場合に多い問題が余命問題ですが、本来、がんの治療については、余命〇〇などと断言できるものではないそうです。

家族のこんな症状があれば要注意~余命を遺族も意識する
町医者の紹介状がなければ、総合病院を受診できない昨今ですが、町医者にしてみれば、医師としての仕事の遂行のほかに、がん患者を他の病院へ移したくない思いもあります。
末期患者であるにもかかわらず、まだまだ生きられると嘘をつくこともあるそうです。患者を勇気づけるためだとしても、遺族は葬儀や死後のこともありますから、本当のことを告知してもらいたいものです。
もしも、家族ががん患者の場合で、こんな症状が出れば余命は短いと考え、医師に本当のところは大丈夫なのかと聞いてみるのもいいでしょう。同時にエンディングノートの準備をしておいたほうがいいでしょう。
・自力でトイレに行けない:病気の辛さのため
・お腹、足のむくみがひどい:腎臓機能の低下
・おだやかな人だったのに家族に暴言をはくようになった:脳の異変
・痛いと言わなくなった:痛みがつらすぎてうずくまるなどしている場合は、痛みに耐えられなくなっている状態だと言える

こんな医者には要注意
本当は総合病院へ紹介状を書くべきなのに、余命が短い患者に対して、このような態度で接する病院は要注意です。
・患者や家族の目をみず、触診などをせずに、パソコンだけをみて診察をすませる医者
→患者の症状をみていません。もしも重篤だったとしても気づかれない可能性があります。自分の診察に自信がない場合もあるようです。
・がんの転移患者に対して、治療をすすめる
→がんが転移している場合、治療は困難だと言われています。緩和ケアをすすめない医師は、患者確保のための嘘かも知れません。悪化するかもしれない、様子をみようなど曖昧な治療しか受けられない場合も、実は進行していても、見落とされていることも。

家族がとるべき対策~数値よりも患者の状態を重視する
町医者が数値上、病気のサインがみられないと説明しても、それは検査した日だけの数値かも知れません。家族が痛みやつらさを訴えたり、熱が続くなどしたりすれば、慢性的な病気も疑われますので検査結果が問題なくても、紹介状なしで総合病院を受診されることが、対策になることもあります。

日頃から医師とインフォームドコンセントを
医師は多忙なため、説明がヘタな高齢者などに対して、患者の話を聞かないところもあります。その場合は、つらい症状や疑問点を、家族がメモ書きにしておき、読んでもらうことも1つです。納得のいく治療法で病気と付き合うことも、納得いく終活につながるのではないでしょうか。

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