終活をすると何が変わるの?具体的方法などご紹介

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65歳以上の高齢者が、人口の2割を超える超高齢化社会。平成21年に、週刊朝日によって終活という言葉が広まりました。終活について、具体的に何をしていけばいいのかをお伝えします。

終活をすれば今が変わる?
もしも、明日死ぬとなれば何を食べたいですか?そんな質問に対して、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。終活とは、まさにそのことです。もしもの時にしなければいけないこと、考えていかなければいけないことは沢山あります。
自分の死後を周囲の人々と共有することで、よりよい今をつくることが終活です。では、終活では何を具体的に考えていかなければいけないのでしょうか?

自分がいなくなっても今と同じ生活をしてもらうことが基本
熟年離婚という言葉があります。妻がいなければ何もできない夫に対して、妻が離婚を申し出るというものです。妻が自分の終活を考える場合、自分がいなくなったら、夫が一人で生活できるように、食器の置場から、家事一通りを伝えておく必要がありますね。
夫の終活を考えるなら、今まで支えてくれたことへの感謝なども伝えておきたいところではないでしょうか。

伝えておきたいことをまとめるのがエンディングノート
感謝の気持ち、自分の死後のことなどを伝えるために書きとめておけるのがエンディングノートです。分厚いものでは70ページほどもあるものもあります。また、パソコンから打ちだしできるタイプのものもありますので、必要な部分だけを印刷することも1つですね。エンディングノートには具体的にこんなことを書くことができます。
・氏名、生年月日、血液型、今治療中の病名、飲んでいる薬
・幼少期から今までの自分史
・親類関係、友人関係、ペット
・財産、保険関係
・携帯電話など会費のかかるものの記録
・形見分け、遺品、遺言書
・メッセージ
・葬儀、お墓に関すること
この中で、遺品整理、財産保険関係は残された遺族にとって、伝えておいたほうがいいことがありますので、詳しく書き記しておくことがポイントです。また、昨今では葬儀形態、納骨方法、お墓の有無など多種多様なので、生前からどうしたいのかということを明確にしておくことで、家族が悩むことを軽減してあげられます。
また、治療している病気や常備薬があれば、何かあった時に、家族が医師に症状を伝えやすいので記録しておくことをおすすめします。

自分達には関係ないというスタンスは危険
夫がまだ元気なので、エンディングノートなんて縁起が悪いと思われる方もおられるでしょう。子供がいないあるご夫婦のお話をさせていただきます。夫婦はある日、朝食時にテレビで終活の放送をみていて、自分達はまだまだだよねと冗談で話をしていたそうです。
それが、その週に夫が倒れ、この世を去られたそうです。残された妻、預金は凍結、遺産相続では会ったこともない、夫の兄弟と連絡を取り合い、相続放棄の確認をとるなど、預金凍結が解除されるまでの期間、かなり大変だったそうです。

気軽に終活をはじめてみるのはいかが?
終活を考えることで、家族との関係を見直したり、これからの新しい生き方について考えていくきっかけにもなります。
葬儀会社などでは、イベントとして終活セミナーを実施しているところもありますので、気軽に始めてみられるのはいかがでしょうか。

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