他人事でない時代~孤独死を発見した家族が対処すべきポイントご紹介

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孤独死はごく一部の限られた身寄りのない、孤独な人だけが体験する死に方だと思われがちです。しかし、最近は家族がいるにもかかわらず、孤独死を余儀なくされる人も多いようです。孤独死の通報を受けた家族がすべき対処法のポイントをお伝えします。

孤独死を発見~警察それとも救急車?
ある日、家族の様子を見に行ったら孤独死していたとします。夏場であれば死後3日、冬場なら1週間ほどで腐敗が進みます。死後間もない場合は生きているのか死んでいるのか判断がつきかねることもあります。まだ生きているのなら、命を救えるかも知れない。そう思うなら救急車(119番)へ連絡します。
しかし、明らかに死んでいる気配(体が冷たくなっている、腐敗臭など)があれば、たとえ冬場の寒い日であっても、毛布のある寝床へ移動させることはしてはいけないようです。ご遺体にはさわらないことがポイントです。まずは警察(110番)へ連絡しましょう。

孤独死は変死あつかいされてしまう?
孤独死を発見したら警察へ連絡します。警察が来れば、たとえそばに家族がいたとしても、変死扱いされ、現場検証が行われます。
スマホ、通帳などは家族が預かることはできずに警察に没収されます。状況によっては監察医務院で司法解剖されることもあるようです。

家族がいるのに孤独死してしまう現状の問題とは?オレオレ詐欺とも関連?
孤独死は身寄りのない孤独な人だけに限られた問題ではないようです。子供などの家族がいるにもかかわらず、孤独死する高齢者が増えています。
例え自分が持病を抱えていても、子供達に迷惑をかけることはできない、そう思い施設に入る資金もなく、病院へ通うこともできずただひたすら死を待つだけの人もいます。元気な間はいいのですが、一度寝込んでしまうとそうなりがちです。さらに、子供と疎遠になっているなどすれば尚更です。
オレオレ詐欺にひっかかってしまう高齢者は危ないと言えるでしょう。おかしいな、怪しいなと思っていても、子供と疎遠なので、本当なのかどうかを再確認することが出来なくなってしまっているからです。これは、自分の体調が悪化していても、なんとなく電話しにくいという心理に似ているのではないでしょうか。
もし、体調が悪いと報告を受け知っていれば、家族は頻繁ではないものの、孤独死を見逃すことはなかったかも知れません。

人間関係が悪くても体調管理だけは家族が守るべき?
孤独死を防止するためには、2つの選択肢があります。

・体調の悪い家族がいる
→体調管理のための連絡は定期的にとるようにする

・人間関係も体調も悪い家族がいる
→家族では体調管理ができない旨を市町村に伝える
→市町村の保健師さんなどが定期的に体調管理の連絡をとる
こうすることで、望まれない孤独死は避けられるのではないでしょうか。

孤独死する人を放置してはいけない~家族の義務
孤独死予備軍の人が、たとえ死んでも家族とは連絡はとらないと言ったとしましょう。それなら勝手にしろと思いがちです。
しかし、たとえどんな人間関係が悪化していたとしても、持病を抱えている人が孤独死しないためには、体調管理のための連絡を取り合うしかありません。
孤独死されたら困るからという理由で連絡をとるのも1つです。孤独死してしまう人も自分が孤独死をすれば、家族だけでなく、部屋の大家さん、近隣の人にまで迷惑がかかるということを自覚してもらい、孤独死をしないような対策を、自ら取る姿勢を促すのもポイントではないでしょうか。

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