20代も危ない?孤独死は将来の深刻な社会問題~問題解決のポイントは?

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内閣府によれば、東京23区での孤独死は毎年増加傾向にあり、平成27年は3,000人を超えたそうです。孤独死は東京に限らず、全国で社会問題化しているようです。しかも最近は20代、30代、40代の孤独死も増えています。孤独死の社会問題の解決ポイントをお伝えします。

孤独死が社会問題となる理由は?
孤独死は、一昔前は高齢者が対象でした。そのため、市町村や企業などで見守りシステムを作るなどしながら孤独死を減らしてきたようです。しかし、最近は見守りシステムの対象とならない若年層の孤独死が目立つようになってきているようです。

理由としては次のことがあげられそうです。
・孤独であること
例えば、結婚して家族がいれば何かあればすぐに分かるでしょう。しかし、孤独死をする人の多くは離婚したり、未婚だったりするようです。さらにこの条件も加わると孤独になりがちです。

・親がすでに亡くなっていること
孤独死を迎えてしまう人は、自分が孤独な状態であると共に、親がすでにこの世にいない状況である人が多いようです。

未婚男性は特に要注意?
未婚男性では、「もし自分に介護が必要になった際に、誰に面倒を見てもらいたいか
という質問に対し、あてはまる人がいないと答えた人が一番多かったようです。孤独死する不安を感じながらも、周囲に迷惑をかけたくないと1人で抱え込む方も多いようです。

兄弟姉妹であっても孤独死を防止できない?
ある男性は、離婚後持病の糖尿病が悪化、退職を余儀なくされたそうです。さらに、職探しをしますが糖尿病の悪化を懸念されてしまい、定職につけなくなったそうです。その結果、アルコールに依存してしまい病院にも行けずじまいで孤独死をすることに。発見されたのは20日後だったそうです。
この時、兄弟がいたのですが、兄弟は糖尿病だったことすら知らなかったと言います。つまり、兄弟姉妹であっても頼ることが出来ない現状があることが伺えます。余程近くに住んでいない限り、病気だとしても電話もメールもしない状況になりがちのようです。

友人がいたのに孤独死する?
孤独死した男性は40代だったそうです。20代、30代の頃は趣味仲間とよく旅行などにも出かけるほど交友関係は多かったそうです。しかし、病に倒れてから友人とは連絡が途絶えてしまったそうです。友人も気になりながらも連絡出来なかったそうです。

病気・失業・1人暮らし~見逃してはいけない孤独死のサイン
これらが重なる時、孤独死のサインとして見逃してはいけないかも知れません。
・病気または、予備軍
・失業中
・親に先立たれている
・離婚、未婚などで家族がいない
・アルコールを摂取している
・経済的余裕がない
など
孤独死を賃貸住宅ですることで、大家さんは特殊清掃や修繕などの費用が掛かります。現代では、突然の出費に備えて孤独死に備えた保険に加入する大家さんもいるそうです。

健康な人でも1人暮らしは要注意~定期的なケアが必要
賃貸住宅なら、大家さんが1人暮らしの入居者に回覧などで安否確認を定期的にするなどの対策が出来そうです。管理にかかわる費用は家賃に少し上乗せするなどすることも出来ます。しかし、国の社会問題とするなら今後コストを補助することも必要なのではないでしょうか。

退職後の1人暮らしも要注意~ハローワークと公的機関の連携
1人暮らしで退職した場合、次の職場にすぐに転職できればいいですが、無職である期間が多いことは危険です。今後の国の対策としては、ハローワークと公的機関が連携し、就職先が決まるまでは定期的に安否確認を取るなどの必要があるのではないでしょうか。
ハガキや電話などで病気や精神状態をチェックすることが出来そうです。必要なら病院を紹介するなどします。
この時、経済的余裕がなければ補助するシステムも、国をあげて作る必要があるのではないでしょうか。今働いていないから、すぐに生活保護というわけではなく、働くことが出来る環境づくりが大切なポイントだと言えそうです。

高齢者・若年層に関わらず1人暮らしに対するケアが必要な時代
高齢者だけでなく、介護保険料を支払っている40代以降はじめ、30代、20代についても1人暮らしの場合、孤独死に関して、精神的、経済的ケアを、国をあげた対策でする必要がありそうです。
うつ病や病気の予備軍などの場合、その時のケア1つで自暴自棄や将来に展望が持てなくなるなどし、さらに孤独になることがあるようです。高齢化社会対策と共に、手厚い保護をする必要があると言えそうです。

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