1人暮らしのすべてが孤独に死なない?孤独死とは?孤立死との違いは?

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孤独死と言えば、どんな状態を連想しますか?イメージとしては、老後1人暮らしになれば誰でも孤独死を迎えるんだという感じでしょうか。孤独死は確かに誰にでも有り得る出来事です。孤独死とはどんな状態なのかについて、孤立死との違いとともにお伝えします。

孤立死と孤独死の違いってあるの?
孤立死は厚生労働省が使っている言葉であるのに対し、マスコミは孤独死と使っていることが多いようです。
孤独死という言葉自体は1970年代からありました。新幹線に乗っている乗客が死亡していたのですが、誰も終着駅まで知らなかったというエピソードや、死後数日経過しているのに誰にも発見されず、偶然訪ねてきた親族に発見されたというエピソードから孤独死という言葉が生まれたようです。

阪神大震災がきっかけでよりメジャーな言葉になった孤独死
阪神大震災をきっかけに、仮設住宅で誰にも知られることなく、孤独に死んでしまう人が多かったことなどから孤独死は全国的に知られるようになりました。特に、お年寄りが多かったので孤独死は高齢者向けの言葉だと思われるようになっていきました。

孤独死は高齢者だけではない?
阪神大震災の仮設住宅での孤独死は高齢者が多かったのですが、孤独死は高齢者だけに断定した言葉ではないことに注意が必要です。30代、40代、50代であっても、誰にも看取られずに孤独に死ぬ場合は孤独死になります。

孤独死は変死扱い
変死と聞くとなんだか怖いですよね。変死とは、他殺である可能性も否定できない状態で死んでいる場合のことなのだそうです。孤独死は誰にも看取られていないことから、他殺の可能性もあると思われるようです。

男性のほうが多い&低年齢層にも存在する孤独死
女性よりも男性のほうが孤独死している人数は圧倒的に多くなっています。平成27年度は男性の60~69歳の孤独死の人数が1,000人弱なのに対し、40代は250人です。これに対して、女性の60~69歳の孤独死はたったの200人弱です。

・男性の40代と女性の60代は同じくらいの孤独死が発生している
女性の場合、60代よりも70代が危険領域で300人弱の人が孤独死に追い込まれています。女性のほうが寿命は長く、配偶者に先立たれた後に孤独死しがちなのがうかがえそうです。

孤独死しやすい状況はこちらです
・失業中
高齢者であろうが若者であろうが、1人暮らしをしている場合で失業中は要注意です。解雇や退職によって気分が落ち込んでいる場合で持病を持っているなどすれば、悪化しやすい状態です。
病院へ行くことを我慢し続けていると、暑い夏場や寒い冬場に体調が悪化し、寝たきりになる危険があります。そんな状態で誰にも報告できない状況の場合は、孤独死になりがちです。
とにかく起き上がれるようになるまで看病してもらう
つらくてしんどい場合、我慢して何も食べずに寝込むのではなく、まずは看病して元気になることが必要です。そのためには救急車を呼ぶことが必要です。もしかしたら、体の異変はうつ病などの心理的なものが原因の場合もあります。とにかく持病が悪化しているなら、悪化している体を治すことが先決です。

スマホが使えない高齢者は相談できる環境づくりを
高齢者の中にはまだまだスマホやパソコンが使えない人も大勢います。退職や失業で孤独になった時、まずは相談できる環境づくり、通報できる環境づくりが大切ではないでしょうか。
生きる気力を失ってしまうと、体調が悪化しすぐに孤独死につながります。1人でもいいという場合でも、頼れる環境づくりがこれからの孤独死防止には必要なのかも知れません。

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